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家計にも経営の視点を!

ROEという言葉をご存知でしょうか?

 

Return On Equity の略で、株主資本利益率のことをいいます。

 

自己資本(株主のお金)に対し、1年間で何%の利益をもたらしたかを表します。

 

自己資本1億円の会社が、1年間働いて、株主に1000万円の利益をもたらしたら、

ROEは10%です。

 

ちょうど預金の金利のようなものです。

 

その会社のビジネスまたは経営者が、株主の資本に対し1年間でどのくらいの利益をもたらすかを示すものなので、株式投資をする際に、非常に重視される指標です。

バフェットも、このROEを重視していることで有名です。

 

一般的には、アメリカの企業は株主の目が厳しく経営の効率性を重視するので、ROEは高い傾向にあります。

 

一方で、日本企業は、伝統的に経営の効率性に対する意識が甘いせいで、ROEが低く、外国人投資家などから、しばしば不満の声が出ていました。

 

そんな折、2014年に発表された通称「伊藤レポート」が反響を呼びました。

 

「8%を上回るROEを達成することを各企業はコミットすべきである」

 

一橋大学の伊藤邦雄氏を座長とする経済産業省のプロジェクトの報告書で提言されたこのメッセージの後、実際、多くの日本企業でROEを高める経営が意識されてきたと実感しています。

 

経営者は、株主の資本に対して効率よく利益を獲得せよ!

 

さて、この発想、企業経営だけでなく、家計でも同じように考えてみてはいかがでしょうか?

 

貯蓄できたお金に対して効率よく利益を獲得することを意識する。

 

家計に経営の視点、すなわちROEの視点を入れるのです。

 

上場企業の経営者が、稼いだお金を次から次へと金利0.1%の銀行預金に眠らせていたら、株主からこっぴどい追及を受け、場合によっては経営者を解任させられるでしょう。

 

私たちも、生活防衛資金として一定の預金を確保したら、それ以外のお金は資本効率を意識して、積極的な運用を心がけるのが望ましいと考えます。

 

みなさん一人一人が、家計の経営者になるのです。