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複利の力を味方につけよ

20世紀最高の物理学者・アインシュタインをして「人類最大の発明」「宇宙で最も偉大な力」といわしめた「複利」の力について見ていきましょう。

 

複利とは、利子が利子を生むことです。

一方で単利とは、元本だけに利子が付くことです。

 

例えば100万円を年利10%で運用する場合で見てみますと、

 

単利では、1年後→110万円 2年後→120万円 3年後→130万円・・・

常に最初の元本100万円のみに利子がつくわけです。

 

複利では、1年後→110万円 2年後→121万円 3年後→133万1000円・・・

最初の元本だけでなく、生まれた利子に対しても翌年利子がつくわけです。

 

さて、長い年月をかけて運用した場合、どれほどの差がうまれるでしょうか。以下のグラフをご覧ください。

 

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上記グラフが示すとおり、時が経つにつれ複利の方は加速度的に資産が増えていく様がわかると思います。30年後には単利では400万円、複利では1744万円と実に4倍以上の差が生まれています。

 

借金が雪だるま式に増えていく・・という表現を聞いたことがあるかと思いますが、これは「複利」でお金を借りた場合の支払い債務の加速度的な増加状況を表しているわけです。

 

私たちは逆に、この「複利」を味方につけて、資産が雪だるま式に増えていく状況を目指すべきなのです。

 

さて、株式や投資信託を買い付けた場合、1年に数回、配当金や分配金を受け取る場合が多いと思います。

 

配当を受け取ると嬉しいものです。なにか美味しいものでも食べにいこうかと、そんな気分にもなるものです。

 

ところが、「複利」の力を味方にするためには、それではいけません。

受け取った配当金をさらに投資に回すのです。そうすればその投資が来年さらに利益をもたらしてくれるわけで、まさに利子が利子を生む状況を作り出せるのです。

 

さらに言うと、企業が配当金を出すこと自体、複利の視点でいうと、実はよろしくありません。企業が1年間で稼いだ利益のうち、株主の利益を配当の原資とするわけですが、この配当金には税金がかかります。便利な確定申告不要制度を選択している場合で、およそ20%の税金が源泉徴収されます。

 

1万円の配当金が支払われるとき、およそ20%の税金が引かれて、私たち株主の手取りは8000円程度となります。

 

一方、もし株主の利益から配当金を出さず、さらなる業務拡大のための資金に全額回されたらどうでしょうか? この場合、配当を出したときの税金は引かれることなく、全額業務拡大のために使われるわけです。

 

稼いだお金(利益)が、業務拡大のための設備投資などに使われて翌年以降のさらなる利益拡大(利益が生んだ利益)につながる。

 

そうです。複利です。

 

複利効果を最大限享受する最善の選択は、配当を出さずに、全額企業内で内部留保して、さらなる業務拡大のために使われることなのです。そしてその効果は、翌年以降の利益成長、そしてそれに伴う株価の上昇による資産の増加にあります。

 

 バフェットが経営するバークシャーハサウェイ社は、ここ数十年、配当金を払っていません。もちろん、複利効果を最大限享受するためです。バークシャーハサウェイ社の株価は、バフェットが経営権を握った1964年から2017年までの期間で2,404,748%の上昇を記録しています。

 

複利の力が、バフェットを世界3位の資産家に押し上げたのです。

 

配当金や分配金は、資産を増やすという一点においては、複利効果を最大限享受できないことから、よろしくないのです。

 

資産を増やす最大の武器は「複利」です。

 

複利を味方につけましょう!