私の最大の失敗~個別株投資の醍醐味~
2008年、リーマンショックで冷え切ったマーケットの中、私は、ある銘柄に投資しました。
九州在住の方ならこの会社の名前を聞いてイメージできない人はいないでしょう。
宮崎県発祥の、消耗品を、いつも安く、販売するドラッグストアで、あっという間に私たちの生活に入り込んできました。
2008年当時、店に行けばいつも整頓され、店員の教育も行き届き、消費者から支持されているのがはっきりとわかりました。
この会社はいい!
私は、1株1200円程度で買い付けたことを記憶しています。
(何株買ったかは秘密です笑)
1年後の2009年、1株2400円程度になって、私はコスモス薬品を売却して、そのお金で違う銘柄を買い付けました。
1年で倍になった! やった~!
当時はそんな気分でした。
2018年現在、コスモス薬品の株価は、1株・・・25000円!
私が売ってから、10倍に跳ね上がりました。
買ったときの株価からは実に20倍以上にもなったのです。
私が売った2009年頃、コスモス薬品は、九州を出て、いよいよ全国展開!という時期だったと記憶しています。
成長株として、まさにこれから花が咲くという時期だったのです。
①消費者がリピートしてお金を使ってくれる「消耗品」を「いつも安く」売ることにこだわり、(バフェットは、人々が繰り返し購入してくれる「消耗品」を売るビジネスを好みます。例えば、コカコーラ、使い捨てカミソリなど)
②大手が手を出しにくい小規模商圏をターゲットに、大規模店舗を出店して、一気にマーケットを奪うビジネスモデルで、(ドミナント戦略)
③店舗内はいつも清潔、整頓され、店員の教育は行き届いており、(株主優待を使ったとき、従業員の方から、「株主様ですか!いつもありがとうございます!」ってお辞儀されたのは、コスモス薬品だけです。経営者の株主を大切にする意識が従業員にまで行き届いている!なんてすばらしい!!!)
多くの消費者と同様に、私自身、コスモス薬品のファンになっていたのに・・・。
(投資判断をするとき、生活実感として、その会社の商品やサービスを気に入っているという感覚は非常に大切です。多くの力のある投資家が、口を揃えて同意するところです。伝説のファンドマネージャー・ピーターリンチは、「投資は主婦が向いている」といっています。なぜなら、毎日買い物に行って、どの会社の商品が売れているか、どのお店が流行っているかを最も身近に感じることができるからです。)
私は、コスモス薬品を売って、もはや思い出すこともできないほどの、とるに足りない銘柄を買い付けてしまったのです。
ピーターリンチが言うところの
「花を摘み取り、雑草に水をやる行為」を私はやってしまったのです。涙
これまで損切り(投資で損をしたこと)は、数え切れないほどあります。
しかし、ほとんどは忘れました。
確かに、コスモス薬品を売って、利益が出ました。損はしていません。
ですが、疑いようもなく素晴らしいと思っていた会社を手放した愚行こそ、私の最大の失敗と言わざるを得ません。
次のコスモス薬品を一緒に探してみませんか??
10倍!20倍!
個別株投資には夢がありますね!