ミオちゃんのかしこくお金を働かせよう

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勝つゲーム、負けるゲーム

投資をパチンコや競馬と同じように考えている方がいます。

 

パチンコや競馬、宝くじといったものは、お客から集めたお金から、手数料を抜きます。従業員の給料やお店の経費などを賄うためのものです。

パチンコではおよそ10%~15%、競馬ではおよそ20%~30%、宝くじにいたっては55%も、手数料を抜かれるようです。ちなみに宝くじの売上の40%は、都道府県などの自治体に納められるそうです。

 

つまりパチンコや宝くじといったものは、お客から集めたお金の総和から、上記の手数料を抜いて残ったお金を当選金などとしてお客に返すわけですから、手数料を抜かれた分、全体としてマイナスになります。

 

すなわち、負けるゲーなのです。

 

 

一方、株式投資は、その企業のオーナーの一人になり、その企業の営利活動を通じて儲かったお金の分け前をいただくことを目的とする行為です。

 

企業が稼いだお金の一部が株主のものとなり、経営者は、その株主の利益のうちの一部を配当金として株主に渡します。そして残ったお金は、業務拡大のための資金として使われたりします。

 

つまり、本来の株式投資とは、株式を保有している間、企業が株主のためにせっせと働いて利益をもたらすという点(配当が渡され、業務拡大で株価も上昇する)で、全体としてプラスになります。

 

すなわち、勝つゲームなのです。

 

ところが、、、です。株式投資をやる人の中には、企業の営利活動を通じて利益を受けようとする人ばかりではなく、朝に買って昼には売ってしまうような短期で売買を繰り返す人たちもいます。上場している株式は日々値動きがありますから、その値動きを利用して利益を稼ごうとしているわけです。

株式を買ったり売ったりするには、証券会社に手数料を払わなければなりません。現在はオンライン証券会社の登場により、手数料は非常に低廉ではありますが、頻繁に取引をすれば、それなりの額になります。

企業の営利活動による利益を目的とするのではなく、株式市場の値動きに利益を求める場合、証券会社に支払う手数料の分、全体としてマイナスになります。

すなわち、短期トレードを目的とした株式投資は、負けるゲームになってしまいます。

 株式投資をパチンコや競馬と同じように考える方がいるのは、この点に原因があるのかもしれません。

 

私たちは、勝つゲームの土俵に居続けるべきなのです。